2007年1月15日月曜日

築地の市場で思った

築地の市場に初めて行ってみた。
土曜日の午前中と言うことで「いったいどれだけの人がきているのだろうか?」
といささか懐疑的な気分であったが予想を超えて多くの人出があった。
この築地の市場は十年位先に最近話題の豊洲に移転することが決まっている。
豊洲と言う場所はかつて毎日通った場所でもあり、噂は聞いていた。
その時は「確かに築地市場はインフラは古いし、敷地は狭いし移転するべき」
と思ったが実際に出向いてみるとその考え方は必ずしも正しいとは思えなくなってきた。
なんと言っても雰囲気が独特で、古いインフラは逆に庶民的な感じがあり安心できる。
いわゆる場外だが、観光客?見物客?買い物客?いずれにも該当するような人々が
沢山いるし外国人もかなりいた。
買い物するだけでなく屋台みたいな簡素なお店でラーメンとかモツ煮込みとか寿司とか
カツ丼とか路上にビール瓶のケースで作ったテーブルとイスを使って食べている。
何故か映画のワンシーンにあった昭和30年代の雰囲気がそこには極めて自然に残っている感じがした。
時代とともに様々なモノが変化し、便利になっていく世の中だが庶民文化って案外変化しないものなんだな~と思えた。
そう、築地市場界隈は昭和の香りが未だに色濃く残る貴重な文化財的な街である。
それでも地元の人はそうは思わないかも知れないが、端から見れば明らかに何かが残っている。

今まで行くチャンスがありながら行かずして築地市場を思いこみでバカにしていた自分を素直に反省します。
豊洲への移転はないんじゃないかな~?